A.盲学校は、視覚に障害のある幼児・児童・生徒が学ぶための学校ですから、それぞれの視覚障害の実態に応じた教育を、年齢段階に応じて行うことができるようになっています。八王子盲学校には、幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科、高等部理療科があります。(学部の設置は盲学校によって異なりますので、すべての学校にすべての学部・学科があるわけではありません。)幼稚部から高等部普通科までは、通常の学校と同じように教科の学習を行うほか、障害によって困難な部分を補うための「自立活動」という授業を行います。盲学校の教育内容は、幼稚部から専攻科まで幅広く、また使用する文字が点字であったり拡大文字であったりすることはありますが、教科の内容については通常の学校と大差はありません。高等部理療科はあん摩・マッサージ・鍼・灸の施術者として、国家資格の取得を目指す職業課程で、教養科目とともにそのための専門科目を学びます。高等部理療科には社会で働いている時に視覚障害となった方も在籍しており、幅広い年齢の方が通っています。
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