A.盲学校は、「見えない」だけでなく、「見えにくい」方も在籍しています。眼鏡を掛ければ見やすくなるという人は、一般的に盲学校には通いませんが、眼鏡を使っても日常生活に困る見え方があります。トイレットペーパーの芯をのぞいて見るような見え方の人や、曇りガラスを通して外を見るような見え方の人もいます。このような場合、全く「見えない」わけではないのですが、見えにくさの障害のために学習や日常生活で困っているところが多くあります。このように、まず視力と視野の問題が大きいのですが、そのほかの視機能の障害が重度で学習や生活に困難をきたしている場合も入学の対象となります。見えにくさの程度が重度で、今後回復の見込みが薄いような場合、どうすればよりよく学習し、日常生活を送ることができるのかを学ぶために盲学校に入学してくるのです。このようなわけで、全く「見えない」人ばかりが盲学校にいるのではなく、むしろ「見えるが、見えにくい」人の方が多く在籍しているということになっているのです。
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