A.病気の状況を医療とよく相談して、視力の低下が一時的なものなのか、これからもさらに低下するのか、あるいは一定のところで止まっているのか、確認していく必要があります。視力が回復せず、見通しも立たないと確定した場合、その視力でどのように生活を組み立てていけばよいのかを考えましょう。
視力が低下した年齢が小さい段階では、まず学習の保障が必要です。学習環境と生活とを共に組み立てていく上で、点字の習得も含め、できるだけ早い段階で盲学校に御相談いただきたいと思います。年齢の高い段階では、点字よりも前に日常生活を安全に営むためのスキルを身に付けていく必要がありますので、身体障害者リハビリテーションセンターなどで訓練を受けましょう。そのなかで点字が今後必要となれば、点字の学習も進めていくようになります。年齢の小さい段階であれば点字を学んでいくことは可能ですが、あまり高齢のかたで新たに点字を学ぶのはかなり難しい問題です。盲学校で何を学び、どのような将来像を考えているのか、十分に御相談いただいた上で、入学を考えていただければと思います。

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