一般サイズの紙の教科書では見えにくい、読みにくいという方に向けて、さまざまな教科書を紹介します。
紙の教科書
点字教科書
- 無料で使えます。
- 点字で書かれた教科書です。
拡大教科書
- 無料で使えます。
- レイアウト拡大教科書・単純拡大教科書・ボランティア作成教科書の3タイプがあります。
各拡大教科書の特徴
レイアウト拡大教科書
- 出版社が出版。
- 文字や図表を大きくするためにレイアウトを変更している。
- 元ページを、1-1、1-2のように分けて掲載している。
- 文字の大きさは、18・22・26Ptが一般的。30Ptまでの教科書もある。
単純拡大教科書
- 出版社が出版。
- A5をA4にする等単純にサイズを大きくする。
- レイアウトや文字は元の教科書とほぼ同じである。
ボランティア作成教科書
- 元の教科書とページが同じになるように配慮して作成されている。
- 個々に応じて、使いやすい大きさに、文章や図表がおさまるように編集されている。
- 作成に時間がかかることがある。
デジタル教科書とデジタル教材
デジタルでは、読むためのソフトやアプリによって、基本的に文字の大きさや配色、特定のページへのジャンプ、文章の読み上げ等の機能が付いています。
必要な申請を行うと無償で利用できます。
☆個々に合った教科書を選び、快適な学習へ繋げましょう。御家庭の協力も大切です。
デジタル教科書
- 各出版社の教科書を全てそのままデータ化した教科書。
- 専用のソフト・アプリで使える。
デジタル教材
- 使用者の使いやすさを考え、データを加工したもの。
- 視覚障害に適したものがいくつかある。
各デジタル教材の特徴と留意事項
PDF版拡大図書
本校の小学部から理療科まで多くの生徒が使用している。(詳しくはこちら)
特徴
- 主に小学校~理療科の教科書。
- 主に弱視児童・生徒の見やすさを考えて開発されている。
- 書き込みやマーカー、読み上げ、辞書(※1)、しおり機能あり。
- リフロー表示(※2)が一部教科書で可能である。
留意事項
- iPadやiPhoneのみで利用可能である。
- 大学の調査研究への協力が必要である。
- 手続きは研究協力校を通じて行うが、本人(保護者)が行う作業もある。
備考・注釈
- 辞書機能:端末標準の辞書機能により単語の意味等を検索する。
- リフロー表示:画面の上下または左右の両端で文章が納まるように折り返し、文字の拡大縮小や行間の変更に応じ最も読み易くした表示のこと。
マルチメディアデイジー
文字・画像つきの音声図書
特徴
- 主に小学校~中学校の教科書。
- 主に音声を活用する方に向いている。
- リフロー表示で文字が音声に合わせて強調(ハイライト)される。
- 基本的に読み間違いが少ない。
留意事項
- 高校以上の教科書には対応していない。
- 申請は個人で行う(本校では行っていない)。
Access Reading(アクセス・リーディング)
パソコンやスマホに読ませる文字・画像つき音声図書
特徴
- 主に小学校高学年~高校の教科書
- 主に音声を活用する方に向いている。
- パソコンはWordと読み上げソフト(「和太鼓」、「Word Talker」)を併用する。
- スマホアプリのApple ブック、Google Playブックスで使える。
- マーカーやメモ、辞書機能がある。
留意事項
- 読み間違いが起こることがある。
- 申請は個人で行う(本校では行っていない)。
- Word Talkerは有償。Access Readingの個人ユーザーなら申請すると無償となる。
UD-Bookプラス
文字・画像つき音声図書
特徴
- 主に小学校~高校の教科書。
- 主に音声を活用する方に向いている。
- 教科書と同じレイアウトやリフロー表示ができる。
留意事項
- 申請は個人で行う。
- 本校では行っていない。
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