移動教室(普通科1年生)


 普通科1年生は山梨県・清里方面へ一泊二日の移動教室に行ってきました。
 移動教室前は、天候が心配されましたが、当日の二日間は気持ちの良い秋晴れでした。
暖かい日差しの中、八王子駅から「特急あずさ」に乗って一日が始まりました。普段の通学では通過していくのを見送るのみの特急に、今回は乗れると楽しみにしていたので、座席を回転させて顔を合わせ、これから待ち受ける様々な体験に期待を膨らませながら、景色や特急のスピード・揺れを楽しみました。
 1時間半ほど揺られ、小淵沢駅に降り立った第一声は「寒い!」でした。東京とは違った空気に触れ、非日常を実感しました。

【1日目 釣り体験 フィッシングエリアやま里】

 釣り堀でニジマス釣りを楽しみました。当日1組目の到着だったようで、竿を振るやいなやニジマスがかかる入れ食い状態を味わいました。2.7mある釣り竿の振り方、浮きが沈んでから引き上げるタイミングなど、スタッフの方にマンツーマンで教えていただき、校長先生と生徒二人で合計13匹の釣果でした。

 釣った魚(ニジマス、イワナ)は炭火で塩焼きにしていただき、おにぎりと一緒に昼食になりました。釣った魚に丸ごとかぶりつく、普段はなかなかできない体験ができました。

【1日目 山梨県立八ヶ岳少年自然の家】

 開校式では、職員の方から施設のルール、周囲の生態系、自然に触れ親しむコツについてお話しいただきました。

 模様のデザインを考えオリジナルのボトルをつくるサンドブラスト体験では、二週間以上前から準備に取り掛かり、楽しみにしてきました。プラスチックボトルに模様を切り抜いたマスキングテープを貼り付け、専用の機械で砂を吹き付けてもらい、慎重にテープを剥がして洗い流して完成。よく洗って水筒にしても、色水やホログラム折り紙を入れてインテリアにしてもよい、と教えていただきました。

 また、二学期に入り進路に関する学習が進んできたこともあり、将来の仕事について考えを深めるために、自然の家の職員の方に、以下のような内容をインタビューさせていただきました。
 ・どうしてこのお仕事を選んだのですか
 ・やりがいを感じること、大変なことは何ですか
 ・働く上で大切にしていることは何ですか
 ・そもそも「仕事」とは、どういうものでしょうか
 お答えいただいた内容は、しっかり記録に残し今後の進路選択に活かしていきます。

 夕方からは、野外調理場をお借りして、夕食のカレー作りにも取り組みました。カセットコンロを使いこなせば、キャンプなどに行っても自分たちで調理ができるということを目指して、分担して調理しました。事前に学校で野菜の切り方、加熱具合の確認の仕方などを練習していたため、美味しいカレーができました。調理の合間には、薪を組んで焚火にあたり、冷えてきた身体を温めました。

 施設に帰ってからは、動物のはく製の観察・触察をじっくりと行い、八ヶ岳の自然に思いをはせました。

【2日目 飼育・乗馬体験 滝沢牧場】

 二日目は朝から滝沢牧場へ。馬小屋の掃除や、ヤギ・ヒツジ・ブタへのえさやり、ポニーとの触れ合い、乗馬体験など、生徒それぞれの距離感で動物たちと親しみました。また、前日に引き続き、牧場のスタッフの方にもお仕事についてインタビューをさせていただきました。「子供の頃から馬が大好きで仕方なくて、別の仕事も経て、一念発起してこの仕事をしている」と、熱いお話をしていただき、好きなことを仕事にすることへの決意や覚悟のようなものを感じました。進路を考える上で、一番大切にしたいことは何なのか、優先順位を考え直すきっかけを与えていただきました。 
 体験後は、お土産を選び、焼き肉を囲みました。今まで自分で焼く機会はあまりなかったということで、食材の焼き具合を見極めながら焼き、お腹いっぱい食べました。

 帰りは、鉄道では日本で一番標高の高い地点を走る小海線に野辺山駅から乗車し、帰路につきました。小淵沢駅からの特急ではぐっすり眠っていました。いろいろなことを体験し尽くし、充実した時間を過ごした二日間でした。