令和5年度夏季全校研修会

 8月30日に、筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター助教の嶋俊樹先生をお招きして、「視覚障害教育について」というテーマで多岐にわたって御講演いただきました。

 1 筑波技術大学について
 2 初等中等教育段階で身につけたい力
 3 視覚障害教育における教科指導
 4 まとめ
 
 1については、筑波技術大学の学部案内に沿って、保健科学部の概要、卒業後の進路について、また、視覚障害学生に対する支援について、詳しくご説明いただきました。令和7年4月に開設予定の新学部について、障害当事者の視点から生み出される共生社会をテーマにした学部との御説明がありました。

 2については、「大学教員から見た入学前につけてほしい力」として、(ア)意欲的に自分で学習する力(文章や資料を読み取り内容を理解する力、何事にも興味をもって考える力、自分で調べようとする力) (イ)合理的配慮を依頼するコミュニケーション力(自分の事や自分に必要な支援を伝えられる力) (ウ)ITへの関心とスキル (エ)変化への柔軟な対応力などをあげられていました。そして視覚障害による学習上または生活上の困難を克服するとともに、心理的に安定し他者とのコミュニケーションを通して良好な人間関係を形成することが重要とのことでした。

 3については、視覚障害児の教科指導における、指示の仕方や、触察や弱視児の視覚認知の特徴など、御自身の御経験からのお話しやワークを交えながら御教授いただきました。

 
全校研修会の様子