各学部の現状と取組

幼稚部・小学部

 幼児・児童にとって、人との関わり・礼儀・身辺自立・役割分担など学校生活で学ぶすべてが、将来進路選択の幅を広げる大切な進路指導です。学習指導や行事への取組などの中で興味・関心を広げ、豊かな体験ができるよう指導しています。上級学部の授業見学や保護者対象の進路学習会なども行っています。

中学部

 具体的な職種を知り、興味・関心を広げます。公共交通機関を活用した行動範囲の拡張も大切な課題となる時期で、職場見学・高等部見学など進路行事が増えます。校内では高等部普通科の実習報告会を見学したり、年に2回講師を招いた進路講座に参加したりすることで見識を広めていきます。

高等部普通科

 上級学部に進学するケースが多い幼・小・中学部と異なり、普通科を卒業した生徒の約8割が、本校から巣立っています。一人一人の希望と適性を踏まえたインターンシップを1年生で1日、2年生で3日間を2回、全員実施しています。就労希望者は3年生で現場実習、進学希望者は模擬試験・検定試験・補習などに取り組みます。全学年を通じ福祉就労希望者には、個別に居住地区の施設見学も行っています。「産業社会と人間」や「作業学習」等の授業で行う進路学習と共に、進路先見学・進路講座・実習報告会などの行事も実施しています。また、幼稚部から普通科までの保護者を対象に普通科の進路状況・各種制度・今後の進路指導の進め方などについて学習会を行っています。

高等部理療科(保健理療科・専攻科保健理療科・専攻科理療科)

 各科とも3年生の2月に行われる国家試験に向け、専門知識の修得や技術の修練に励んでいます。進路先である治療院・高齢者施設・診療所・企業のヘルスキーパー業務などをそれぞれ見学し、卒業後の進路の参考としています。進路講座では、前述の業種において活躍されている方を講師として招き、職業現場から生きた情報提供を得る機会となっています。3年生になると国家試験に向け、年間4回の模擬試験を行います。11月に行われる3回目の試験では全国統一模試に挑み、その結果を国家試験に向けた最終的な対策として活用しています。長期休業中の補習なども実施しています。