各学部の現状と取組

幼稚部・小学部

 幼児・児童にとって、人との関わり・礼儀・身辺自立・役割分担など学校生活で学ぶ全てが、将来進路選択の幅を広げる大切な進路指導です。学習指導や行事への取組などの中で興味・関心を広げ、豊かな体験ができるよう指導しています。社会性を養うため、集団指導に重点を置くとともに、小学部高学年では職場体験を実施しています。保護者を対象とした上級学部の授業見学も行っています。

中学部

 進路に対する関心を高めるとともに、自己理解を深め、自己の個性を活かした進路選択ができるよう進路指導を行います。上級学校学習会、進路講座、職場体験を実施し、進路についての知識を広げ、自分自身の生き方について考える機会としています。高等部普通科の実習報告会などに参加することもあります。

高等部普通科

 普通科では、一人一人の希望と適性を踏まえたインターンシップを1年生で1日、2年生で3日間を2回、全員実施しています。就労希望者は3年生で現場実習を行ない、進路先を選択していきます。福祉就労希望者には、個別に居住地区の施設見学も行っています。進学希望者は、模擬試験・検定試験・補習などに取り組みます。「産業社会と人間」や「作業学習」などの授業で行う進路学習と共に、進路先見学・進路講座・実習報告会などの行事も実施しています。
※幼稚部・小学部・中学部・高等部普通科の保護者を対象に進路学習会も行っています。

高等部理療科(保健理療科・専攻科保健理療科・専攻科理療科)

 各科とも3年生の2月に行われる国家試験に向け、専門知識の修得や技術の修練に励んでいます。進路先である治療院・高齢者施設・診療所・企業のヘルスキーパー業務などをそれぞれ見学し、卒業後の進路の参考としています。進路講座では、前述の業種において活躍されている方を講師として招き、職業現場から生きた情報提供を得る機会となっています。3年生になると国家試験に向け、年間3回の模擬試験を行います。11月に行われる2回目の試験では全国統一模試に挑み、その結果を国家試験に向けた最終的な対策として活用しています。長期休業中の現場実習や補習なども実施しています。